相続人が親の事業を継いでいる場合、事業を継いだ人は、その事業に関する資産、たとえば、会社の株式や事業に使っている土地建物は、その人が相続しないとまずいですね。

たまにありますが、相続財産の殆どが事業用の土地建物で、会社の株式を加えると、8割位が事業用資産になっており、これを、相続人が共有して持分で相続していることがあります。

これでは、事業を継いだ人は、やりにくいですよね。経営の責任の全ては負うが、家賃やその他の重要なことは、他の相続人の承認がなければ決められない、ということになります。

これを防ぐには、代償することになる。つまり、事業を継ぐ人が会社の株式全部と、事業関連の土地建物を全て相続し、これを担保に銀行から借り入れして他の相続人に相続分を現金で支払います。

銀行借り入れを返済していかねばなりませんが、会社は自分で意思決定できるので、やりがいはあります。