死後の、もめない相続の為の遺言書を書いておこうと考えている人は多い。
しかし、死ぬ前に、自分がやがてなるであろうボケや認知症になったときや病気で寝たきりになった時の備えはもっと不安で重要であると思っている。
 相談1、高齢になり、ボケが入ってきたが、年中ボケているわけではなく、正常な時と     ボケている時が入り混じっている場合が多い。
     正常な時に、某宗教団体に数万円のお布施をしておこうと言われ、預金引き出     しの委任状に押印して、ボケている時に数百万円の引き出しをされていた、と     いう詐欺まがいのことも現実にある。
 相談2、認知症になり、家族が世話をしていたが、夜中に徘徊するようになると、とて     もじゃないが家族で面倒をみるのは大変である。家族が悩んでいることも多      い。
     私は、こうなる前に介護施設に入りたいと思っているので、施設への手続き等
     を委任状にして残している。

生活費や病院代等の支払いのための預金の引き出し、施設等への手続き等委任の内容を誰に委任するかを書類にして残したほうが良いと思っている。
 なお、委任を受けた人には、たとえ家族であっても報酬は支払うべきである。私の周囲では、月2万円程度と決めている人が多い。