トイレの教訓
昨年、古くなったトイレを最新式に変えた。便器の前に立つと自動的にふたが開き、用をたし立ち上がると自動的に水が流れるというもの。音楽だって出てくる。しかし、これに慣れてくると困ったことがおきる。まず、よそでトイレに行くと、便器の前に佇む。しばらく佇む。「.....」。そう、なぜふたが開かないのかと思うのである。「あ、家のと違った」と恥じ入りながら、用をたす。そして出てくるのだが、ここでも問題が起きる。家のトイレが自動的に流れるものだから、トイレの水を流すのを忘れるのだ。「あ、忘れてた」と思い出すのならまだいいほうで、ほとんどが「流したか流してないか記憶にない」のである。そして家に帰り、「流しただろうか」と恐れおののくのである。教訓、トイレは最低限の機能でいい。