5月も今日を含めて残り二日となりました。
 大手企業の3月決算数字が出揃い、
 「空前の好業績」4年連続で過去最高記録!
 トヨタ自動車(グループ)は、なんと営業利益
 (売上ではありません、念のため)が
 日本企業初の2兆円を超えるといった、とんでもない好業績です。

 一転、中小企業に目を向けると、7割以上が赤字経営!
 零細企業は廃業に追い込まれ、毎年減少が続いています。
 どうして、こんなに「格差」が出てきてしまうのでしょうか。

 大企業のほとんどが国内外の証券取引所に上場しています。
 ということは、業績が良くなればなるほど、
 「株式」を発行して資本金を増やすことが出来るのです。
 また、社債という一定期間(1?5年)返済しなくていい、
 借金をすることも出来ます。
 つまり、大手企業は返さなくていい、返すことを待ってもらえる、
 お金がたくさんあるということです。

 一方、中小企業の多くは過小資本といわれています
 去年までは、有限会社は300万円、株式会社は1000万円が
 資本金の最低ラインでしたが、それでも店舗や事務所の入居費用、
 工場の機械代、自動車の購入代、運転資金などを合わせると、
 到底その金額には足りません。
 
 現在は1円からでも会社が作れることになったのでなおさらです。
 足りない分は、銀行から借金することになるのですが、
 そのお金は3?5年で毎月返済していかないとダメなのです。
 
 事業を始める時などに必要なお金の事を「元手」と言いますが、
 中小企業の場合、「資本金<元手」になっていることが多いのです。
 不足分を銀行からの借入金に頼っている中小企業では、
 元手が毎月減っていくことになるのです。
 減るのに、余りある利益が出ていれば良いのですが、
 そうでない時は足りない分を、また銀行から借りることになります。
 同じことの繰り返しなのです。
 
 中小企業の多くが、経営が楽にならないわけ、わかっていただけましたか。
 大手企業も創業当時は同じ悩みを持っていました、
 その難関を乗り越え、今の様な優秀な会社となったのです。
 あなたの会社のバランス・シートを見比べてください、
 1年間の返済額に見合った利益上がっていますか?


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