11日(火)、伊那プリンスホテルで「平成19年度専門研修会」が開催され、テーマは「企業再生と会社整理について」で、会場には230名程の参加者が熱心に聴講されました。ホテルさんには歩いて10分の駐車場との行き来にマイクロバスを運行頂き、雨にぬれずにすみました。
(八十二銀行は県内企業の再生支援を進める)
 午前二時間は、八十二銀行融資部企業支援室の行員から「会社の生き残りをかけた経営改善計画書の作成方法について」と題した講義を頂きました。全国でも最も健全な経営で格付けも上位であった八十に銀行が先年ランクダウンとなっています。理由は長野県企業の業績が低調で、長野県を営業エリアとしている銀行に先行きの不安要素ありと捉えられたためであります。
 そこで、企業支援を最重点施策とし、長野県経済の再生をめざし、業績悪化に悩む正常先・要注意先企業に対して、経営改善支援として、経営計画書の作成を支援するとのことであります。経営改善計画書を提出しなければ融資に応じないとも受け取れる内容でありました。また、銀行内研修を進めており、融資先企業に各支店から提出を求めるとの事でした。
(佐久支部の佐藤英人会員から貴重なマニュアルを頂きました)
 午後3時間は、佐藤先生から「企業再生の原則と手法、私的再生に使用するスキーム、法的再生、会社整理、個人の連帯保証への対応、サービサーへ債権売却された場合の対応」の講義を受けました。奥様が入力作成したマニュアル5部を頂きました。毎回の事ではありますが、佐藤先生は「自分の実践している手法すべて提供するので、業績不振である企業を一社でも多く税理士が支援し、雇用を守って欲しい」とのお気持ちでありご夫婦でのご厚情に深く感謝申し上げます。
(研修を実践の場に活かす)
 研修は、研修受講が第一次ステップで、研修の成果をお客様に活かす事が第二ステップであります。そして、実践を重ね、その成果を発表する第三ステップを経て身に付くのではないでしょうか。幸い、今回の八十二銀行からは、今回の受講内容をベースにし、税理士事務所での研修を企画することの了承を得ました。長野県の企業が継続企業として発展・存続できるために、多くの税理士が企業経営者・銀行担当者とスクラムを組み、企業を支援いただきたいとのことでありました。
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