「シニアの会」セミナーも66回を数える事となりました。毎回参加者の関心の高いテーマを提供できるよう努めてまいりました。今回は「人生100年生きるとして、今どの様な準備が必要か」との素朴な疑問に答えるべく、様々な有識者の説を集め、下記のデジメをつくりお伝えしました。


(今という時代背景)

国家が滅びる「歴史の教訓」

(1)国民が自らのエゴを自制することを忘れたこと
(2)自らの力で解決するという自立の精神と気概を失うこと
(3)エリート(政治家、学者、産業人、労働運動家など)が大衆迎合主義に走ること
(4)年上の世代がいたずらに年下の世代にこびへつらうこと
(5)幸福を物や金だけではかること

東日本大震災後の日本の経済はどうなるか

 今は円高だが、少子高齢化・深刻な財政問題・産業の空洞化で、長期的には円安(100円位か)、最悪のシナリオは、債権バブルの崩壊、ハイパーインフレがやってくる。増税時代(復興増税含み)は直近


(人生100年時代を生きる)

 定年後待ち受ける長い老後をどう生きぬか。現代日本人は「人生100年」と見据えて、新たな生活設計が問われる。


平均寿命の変化

1,縄文時代は約15才
2,江戸時代前期で20才後半
3,江戸時代後期で30才半ば
4,第二次世界大戦後は50才
5,現在、男性79才・女性86才


不安要素「お金」

・公的年金は不安
・現役時代の貯蓄で100才まで過ごせない
・退職後も健康なうちは働く覚悟

100才の人は

・女性は、面倒見の良いゴッドマザータイプが多い
・男性は、好奇心が旺盛で環境への適応力が高いタイプ
・老いてもなお、周りの人々と良好な関係を築けること


(世代別財産の作り方)

・50代までは、財産の形成・運用中心で
・60代以降は、財産を如何に上手に子供の世代に引き継ぐか

財産目録

・自分の財産・負債を漏れなく把握すること
・資産の種類(不動産・金融資産)ごと、商品別に記録、不動産は時価で評価

遺言書の注意点

1,全ての財産について言及する
2,遺留分に最大限配慮する
3,特別利益、寄与分を考慮すること
4,付記事項として率直な気持ちを書く

※特別利益とは、親が生前に子供に贈与した資産
 1,結婚のための持参金
 2,原則として大学以上の教育資金
 3,独立の際に贈与された居住用の宅地

※寄与分とは、子供の親への貢献分
 1,子供が親の仕事などを手伝ったり、資金の提供
 2,親の介護や介護をした
 3,親の財産の維持・増加に特別に貢献した


(贈与のすすめ)

時代の変化

・65才以上の人口が3千万の大台に乗るのは時間の問題
・男女とも毎年のように平均寿命は伸び続けています。そして若い世代の所得は年々減少 し続け、地価は下落しているため無理して組んだ住宅ローンに苦しんで財産形成ができていません。少子高齢化が進め中で毎年の少額贈与の必要性が高まっています。 

生前贈与と増税の歩み

・これまでの社会保障システムは持続できない
・社会保障と税の一体化改革で、10%に税率引き上げ方針
・消費税の大衆課税の性格から難航
・そこで、資産課税の強化
・金融資産を効率的に補足し、多くの税収を上げるには
 (1)相続税の基礎控除を引き下げる
 (2)社会保障・税共通番号制度を導入して金融資産の補足を高める


(増税時代は資産の分散が大切)

 資産課税が強化される時代の対応策は「若い世代に財産を早く移転すること」であります。代表的手法が「生前贈与」であり、時間をかけて着実に実行することにより安全で確実な資産防衛策となります。相続税の最低税率10%未満なら400万円で実効税率8.4%。

相続に備えた財産配分として「不動産と有価証券、現金の3分法がお薦め」

 国や地方公共団体が家計の金融資産(1400兆円)を原資として、国内の金融機関を通して国債を消化する余地は268兆円しかありません。98兆円の予算要求への税収見込みは40兆円余、差額50兆円余の新規国債発行では、日本人が焼け野原から、必死の努力で蓄えた金融資産も、もうじき枯渇します。
 さて、日本の経済は成長しなくとも、世界的には人口が増加し、経済は発展していますから、金融資産に偏った財産形成でなく、財産3分法の教えに従うべき

1,現金は簡単に相続人同士で分配しやすい利点があります。
2,株式をはじめとする有価証券はインフレ対策として有効と言われています。
3,住む場所を確保するには不動産は必要です。


(NPOシニアの会が行う情報提供)

1,財産形成・保全のアドバイス・・・・・・・FPファィナンシャルプランナー
金融商品情報提供
有価証券商品情報提供
保険商品情報提供
2,税務情報提供・・・・・・・・・・・・・・税理士
3,医療情報提供・・・・・・・・・・・・・・医業経営コンサルタント
介護情報提供
4,パソコン教室の運営
パソコンの基本操作とインターネット接続まで
メール・交流サイト(ツィッター)でのシニア同士のネットワークつくり
5,有益情報サイトの紹介
(例)血糖値管理の方法を知りたければ
     富士通「からだライフ 糖尿病サポート」
     http://health.fmworld.net/dm/index.html





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