非常さが求められる経営者
昨日、古い知り合いでもあり、最近会社を整理した元経営者と立ち話をしました。話の内容は商売の引き際について。
(元経営者の問い)
「何故あなたは税理士事務所を大きくしたのか」と問われ、「我々の税理士業界で、これからお客さまが減少する厳しい時代に生き残るには二つの道しか残されていない。自分自身だけの身の丈に縮小するか、集団化を図り個性を集めて耐えるかの何れかで、自分は後者の道を選択したまで」と答えました。
(元経営者の思い)
「自分は事業を整理したが、商売の絶頂期を知っているから、現状の販売成績では満足できなくなった。このままでは泥沼で自分の個人生活が成り立たないと考え、金融機関だけには不義理をすることになったが廃業を決意した。今これで正解だったと満足している」との明るい顔で語った。
(自分の経営手腕)
商圏の狭い地方では、他人と同じやり方で商売を続けることは困難になっている。採算ギリギリの経営状態にならないよう経営改善行動が必要であるが。一方で、自分の経営手腕でこの市場で残れるか、ライバルのベンチマーキング、ベストプラクティクを通して考えることも必要。
(人を泥船に乗せない)
最悪の選択は、「これまで不景気はあったが何とかなった」とする楽観論であります。自分の選択の誤りから赤字経営で累積負債を重ね「こんな無様な経営状況では後継者に継承させられない」として、無為の時を過ごす経営者が居る。これでは働いている従業員さんが可哀相。ある日突然、退職金支給のないリストラではたまらない。自分の生活と従業員さんの将来の道が選択できる状態で見切りを付けるべきである。金融機関からの融資停止は経営者への退場をせまるか猛反省をうながすシグナルでないか。
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