東日本巨大地震は自然の力の大きさと人間の営みの小ささをあらためて知らされた。大きな自然の力からどうやって自分の身を守るかは先人の知恵に頼るしかないか。


(幼い頃の記憶)

 母親の実家は昔、犀川通船の船着場であった。犀川が増水すると浸水する危険度は高かった。「危険水位に近づいた、畳と家財を二階に上げた」と母親には実家から電話があり、刻々と迫る水害の可能性に子供ながら恐怖感を覚えた。


(先人の知恵)

 自然の力には逆らえない。人間はただ危険な土地に近寄らないことだけだった。水の道筋を「鬼沢」「瀬」「沖」と地名を付けてそこには家を建てなかった。家は冠水・土石流の可能性が低い「屋敷田」「島(自然堤防)」の地に建て、水の流れの方向に木々を植えてきた。山崩れの危険の地には「白土」などの地名を付け注意を促して来た。


(備えと覚悟)

 古いお屋敷には、水害時に使う舟があったり、自然堤防の地でも蔵は更に盛り土して建てた、万が一への備えがあった。また、過去の水害時の水位を示す目印を付け、子孫に心の準備と覚悟を伝えてきた。日本の平野と言ってもほとんどは扇状地と堆積土の地であります。強固な岩盤に家を建ててはいない。自分の家が建っている地中の土壌によって地震の揺れは違う。軟弱地盤ではコンクリートで「船底」のように土台を固め建てないと揺れで家が傾いてしまう。


(自然の力の大きさ)

 土木技術の進歩で快適な居住空間を手にしたが、所詮人間の力の限界はある。先人の言い伝えを今一度確認して、自分の家と自分に降りかかる危険度を再確認したい。



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