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 昨日の午後、事務所の近くのホクト文化ホールで、長野信金が主催する「企業における危機管理」と題したセミナーがあり、講師は元内閣安全保障室長佐々淳行氏で、90分の講演を聞きました。以下はその要旨であります。

 3.11東日本大震災当日 佐々氏は事務所のある渋谷から自宅世田谷午後3時まで5時間かけて車で帰宅したが、その間、1回もクラクションが鳴らなかった。困ったときはお互いとする、日本人のガバナービリティー・統治能力・徳質の高さが明らかになり、世界から賞賛された。

 震災時に求められるトップの対応は悪い情報を素直に受け取り、対応を決断をし、指揮命令を下す事であります。神戸大震災時には、物があってもお金がないと略奪が始まるとの世界的常識に従い、冷静さを戻すため、当時の日銀遠藤支店長は金庫を開け、破壊から免れた金融機関にお金を輸送し、金銭流通を絶やさなかった。また現場の決断として、路上に放置された自販機があっても、小銭を持っている人は少なく、略奪行為の危険があった、そこで千円分の小銭を入れた4千袋を配布、銀行協会からの義捐金として使ってもらったが、誰も独り占めすることなく、ペットポットルを廻し飲みしていた。

 今回の東日本大震災でも東北人は我慢強さは世界に誇れるものであった。また、全国民も被災地の方々と一心になり支援金2700億円が集まった。しかしながら、弱い総理大臣の時に大きな災害が起きるジンクスの通り。現政権は阪神大震災の時の貴重な経験を生かせず、即応できる官僚組織を統治せずに、経験の乏しい政治家だけで対応しようとした。政府がおかしい、弱い者を助ける市民運動家が4ヶ月かかっても義捐金が配布できないのか。優秀な運動家も官位を得て失うべきものを持つとおとなしくなり、自分の本分を忘れてしまうのは、それも世の習いか。

 来年は恐ろしい年となる。国際政治の舞台では、高圧的な対日姿勢を強める中国、ロシアでの政権交代、北朝鮮の世襲、韓半島の統一への動きは反日・核武装へとの道につながる。日本を取り巻く国際環境は厳しくなる。日本の政治家は本当に大丈夫か、我々は中国の属州の民になってしまうのか。国土と日本の民を守る真の保守党を待望したい。政官民を統治できる総理大臣を切に待望したい。



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