世論調査と政治の有り様
16日の長野ライオンズクラブ例会のゲストスピーチは社団法人長野県世論調査協会前専務理事から「世論調査で見る 長野県民の意識」と題したお話を聞きました。
(世論調査の限界)
一般に統計はその調査をする立場の意向が色濃く結果に影響されると云われています。例えば、橋本大阪市長誕生を予想した選挙予測は無かった。このことはこれまでの面接・固定電話・郵送での調査方法では若者やネット利用者の動きを捉え切れていないことを証明した。
(世論調査政治は)
世論調査は、公議興論(公的意見)と世俗流論(大衆感情)から、「興論の世論化」(意見より空気)にその足場を移している。例えば、日曜日の政治討論番組に政治家の関心が集まり、その発言を取りあげるなど政治活動に影響が出ている。ただ、テレビ番組はそのほとんどが司会者の誘導で進行されている事実からすれば、世論を代表するとは考えられないが、その発言を「玉の輿」のように利用する政治家が存在することも事実。
(世論調査を行う立場から)
ゲストスピーカの言によれば「世論調査の結果は一つの判断資料を提供しているに過ぎず、結論ではない」とのこと確かにその通りであります。五箇条の御誓文「広く会議を興し万機公論に決すべし」はその通りで、「世論に惑わず」に正しい判断をして欲しいとのことであります。
(空気にたよらない政治を願う)
「次の選挙に勝てないから、発言は差し控える」として、個々の当選だけを願い政策発表を先送りする政治が「国民の幸せを願う」政治なのだろか。「空気」と云う根拠のない魔物にたよることは政治家の資質・胆力の欠如が疑われる。政治家には一般人とは違う自己鍛錬を重ね、この難しい環境下で秩序ある国家運営を行う手腕を発揮されることが国民の願いであるはず。
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なお、私からのメッセージは・・・・・