多忙であった2週間の終わり頃、ある宴会で、隣の方がマスクしておりひどい風邪とのことでしたが、夏風邪は移らないと安心していましたが、体が弱っていたのか風邪をもらってしまいました。


(意外に治らない)

 金曜日の関東信越税理士会総会を欠席し、土曜日は一日家で休養に努めました。日曜日になっても治りません。しかし、大量に汗をかいているので直に治ると思いますが、とんでもない時にブレーキをかけられた思いでいます。


(読んだ雑誌)

 よく寝ていますが、その合間に読んだのはPHP研究所発行「歴史街道」今月の特集は「満州国建国の真実」であります。私の祖父は青雲の思いをいだき渡満し満鉄の下請として土建屋を営んでいました。満州国は、孫文からは「化外の地」と呼ばれ、清朝のラストエンペラー溥儀は「祖先の地で清国の再興」との願いを持ち、石原完爾と在満邦人が描く「五族協和」「八紘一宇」の理想郷建設の地でありました。


(陰謀渦巻く地)

 当時の満州は奉天軍閥張作霖の支配拡大、革命後のソ連(コミンテル)の支援による八路軍(共産党)と馬賊の破壊活動、南満州鉄道権益保全の関東軍の争いが収まらず、満州人・漢人・蒙古人・朝鮮人・日本人・白系ロシア人・ユダヤ人の各民族は日々の生活を脅かされていた。当時の日本政府は不干渉主義をとり、国際世論に訴える中国の常套戦術で混乱が深まっていた。日本人の生真面目さが空回りし、中国人の軽侮を招き、日本排斥の火に油を注いでいた。現在の日本の中国外交と同じかもしれない。


(こだわり)

 私の祖父達の行動を、戦後の極東裁判での戦勝国から押しつけられた自虐的歴史観だけで説明できないと物心着いた時から疑問に思っていた。単一民族の海洋国家である日本人には、人種のるつぼ・すべてが混沌としており、謀略の渦巻く地は処しがたい。ソ連の南下政策に対抗するための国策も、共産党政権誕生で汗と血を流し、膨大な設備投資は結果何も得られなかった。しかし、日本が唱えた東亜共栄圏で、アジアでの民族独立の潮流を考えれば、中国での権益放棄は良かったのかもしれない。


(風邪で家にいると)

 歴史雑誌を読んで、日本人のお人好しであることを知り、与党元党首の離婚騒ぎで、報道機関に報道すれば、今後一切のテレビ出演を断るとして報道の自由を押さえ込む政治と、それに従う報道機関の姿勢に、言論の自由が歪められている日本社会の危ういさを知る。風邪で寝ていると考えが暗くなる。早く治ってもらいたい。



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