4月10日、原口一博総務相と全国知事会の麻生渡会長(福岡県知事)は福岡市内で会談し、麻生会長が地方消費税※の拡充を求めたのに対し、原口総務相は「来年こそは地方消費税など地方独自の財源を拡充したい」などとして、2011年度予算編成に向けて議論を進める姿勢を示された旨の報道がありました。

 政府が6月にもまとめる中期的な財政運営方針について、麻生会長は「成長しながら負債を軽減するのが正しい考え方だ」と述べられ、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の数値目標を取り入れるべきではないとの認識は原口総務相と一致しております。
 地方消費税の拡充について、麻生会長は、「将来の健全な地方財政のために不可欠」と強調され、原口総務相も「三位一体改革による地方の切り捨てに対し地方は努力をしてきた」と述べられ、今後の地方消費税の動向に注目です。
 
※現行、5%の消費税と言っているものは、消費税(国税)の4%と地方消費税(地方税)の1%をあわせたものをさしています。
 地方消費税の税率は消費税の25%と決められています。
 
(注意)
 上記の記載内容は、平成22年4月15日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。