(「企業毎の広告戦略 その1」より続く)

 オンライン広告についてですが、種類や費用がさまざまに設定されていますので、検討する際には多角的に確認することが必要です。例えば、ウェブに掲載するバナー広告は、掲載することで費用が発生するケースが多く、ページビューや露出する機会が多いサイトほど掲載料は高額となります。あまり費用をかけずに掲載してみたいという際に注目されるのが、PPC広告です。PPCとは、Pay Per Click(ペイ・パー・クリック)の略で、広告が実際にクリックされた回数分だけ費用が発生するものをいいます。検索エンジンで設定していたキーワードが入力されると、検索結果画面に広告を表示することができるタイプのものが有名で、日本では、グーグル(Google)社が提供するアドワーズ、Yahoo!JAPANなどに掲載されるオーバーチュアの2種類が代表的です。これらは無料で効果測定をすることもできますので、一度試してみると今後の参考にもなるでしょう。ただし、検索件数が少ないキーワードを設定してしまうと、効果が半減しますので注意が必要です。また、緊急に目立たせたいと思っても、そのような瞬発的効果は薄いので、計画的に実行することをお勧めします。

 このように、一口に広告と言ってもさまざまな媒体があり、それを受ける受け手の感性もさまざまです。自社の製品やサービスを紹介するのにどの媒体がマッチするのか、今一度検討されてはいかがでしょうか。(了)

(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)