(前編からのつづき)

 また、2011事務年度に相互協議が終了した処理件数は、前年度より7件少ない157件、事前確認に係る相互協議の処理件数は同7件多い135件となり、全体の処理件数は、過去最多でした前年度よりやや減少したものの、事前確認に係る相互協議の処理件数は過去最多となりました。

 事案の処理に係る期間は、1件当たり25.1箇月で、そのうち事前確認に係る相互協議事案の処理に係る期間は、同様に1件当たり23.6箇月となっております。処理件数157件を業種別にみますと、「製造業」が全体の55.4%を占める87件、「卸売・小売業」が同27.4%の43件などでした。対象取引別の内訳をみますと、「棚卸取引」が同45.6%の94件、「役務提供取引」が同29.6%の61件、「無形資産取引」が同24.8%の51件でした。
 2012年度に繰り越した件数は、事前確認が289件、移転価格課税が51件、その他が19件で、合計では前年度より14件少ない359件となりました。

(注意)
 上記の記載内容は、平成25年4月11日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。