前年比14%減の2兆2,725億円!



 5月24日、国税庁は2009年分所得税の確定申告状況を発表した旨の報道がありました。
 それによりますと、所得税の確定申告書を提出した人は、過去最高だった前年を0.1%下回る2,367万4千人となり、1998年分以来11年ぶりに減少し、申告納税額は、前年を14.2%下回る2兆2,725億円と、前年に引き続き減少しました。これはピークでした1990年分(6兆6,023億円)の約3分の1にあたるとされています。

 この要因には、景気低迷に伴う地価や株価の下落で譲渡所得が落ち込み、納税人員が減少したことが挙げられています。
 また、確定申告書提出者のうち、申告納税額がある人は、前年に比べ4.6%減の717万6千人で、所得金額も10.6%減の35兆3,865億円となりました。
 なお、還付申告者数は、前年を1.2%上回る1,299万3千人となり、5年連続で過去最高を更新、申告者全体の約55%を占めました。
 さらに、所得税申告者のうち、株式等譲渡所得の申告者は7.7%増の96万人4千人、うち所得金額がある人が32.7%増の24万3千人となりました。
 これらの株式等譲渡所得の申告者を除く土地等の譲渡申告者は14.1%減の39万5千人、うち所得金額がある人は18.0%減の20万5千人、所得金額は33.8%減の2兆1,312億円と、株式等譲渡所得とともに大幅に減少していることがわかります。
 
(注意)
 上記の記載内容は、平成22年7月23日現在の情報に基づいて記載しております。