(「会社の仕組みを変えて、ライバルに勝つための経営を1」より続く)

 永続企業になるために必要な、本来の経営とは、
①経営理念、ビジョンを打ち出し、全社員に浸透させる
②事業ドメインのなかで圧倒的な差別化を図る
③経営管理体制を構築する
ことであると考えます。

 ①は、中堅中小企業こそ、その存在理由を社内外に示し、それを浸透させることで社員が一丸となって働く原動力とすることが必要であるということです。

 ②は、中堅中小企業でしか付加価値を生み出すことができない強みがあると信じて、自社のコア技術、商品そしてサービスの品質を上げ、圧倒的な強みにすることです。

 ③は、管理会計の手法で会社の実態が完全に掌握できる管理体制を構築し、業績や人事をマネージメントすることで、次の打ち手を迅速に判断する体制を作り上げることです。

 以上のことをやりとげるのは、相当の強い意思が必要です。「やらなくてはいけないが、自分の会社では難しい」と思われる社長もおられるかもしれません。しかし生き残るのであれば、社長が「無理だ」と言っては絶対にいけません。「何が何でもやり遂げる」という強い意志を全社に示すことで、社員のモチベーションがあがり、結果が業績になって返ってくるはずです。

 皆様の会社が、これらのことに取り組まれ、永続企業となられることをご期待申し上げたいと思います。(了)

(記事提供者:アタックス 片岡 正輝)