国税庁



 国税庁は、2009年度租税滞納状況を発表しました。
 それによりますと、新規発生滞納額は前年度に比べ16.8%減の7,478億円と大幅に減少し、整理済額は同16.0%減の8,061億円と減少したものの、整理済額が新規発生滞納額を上回ったため、滞納残高が減少しました。

 2010年3月までの1年間に発生した新規滞納額は大幅に減少し、2004年度に18年ぶりに1兆円を割ってから、6年連続で大台を割っています。
 また、2009年度の滞納発生割合(新期発生滞納額÷徴収決定済額)は1.8%と前年度を0.1ポイント下回りました。滞納発生割合は、2004年度以降、6年連続で2%を下回り、低い水準を維持しています。

 この結果、滞納残高はピークの1998年度(2兆8,149億円)の約53%まで減少しています。
 税目別にみてみますと、消費税は、新規発生滞納額が前年度比9.1%減の3,742億円と3年ぶりに減少しましたが、税目別では5年連続で最多となっています。
 一方で、整理済額が3,860億円となり、新規発生滞納額を上回ったため、滞納残高は2.6%減の4,419億円と、10年連続で減少しました。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成22年12月2日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、会計、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。