グローバル化が最大のビジネスチャンス1
投稿日:2011年01月13日木曜日 03時00分00秒
投稿者:岡村昭彦税理士事務所 カテゴリー: info
前期(2010年8月期)は9期ぶりに過去最高益を更新したユニクロ(ファーストリテイリング)が、今期は4期ぶりの減益を見込んでいます。
前年の「ヒートテック」並みの大型ヒット商品が生まれるかが不透明なことが原因のようです。一方、海外市場でユニクロと競合するZARA、H&Mはいずれも好調です。ユニクロが海外2社を追撃するには、国内市場の低迷に歯止めをかけるとともに、アジアを中心とした海外事業の成長が課題となります。
柳井社長は決算発表の席で「2014年か2015年には海外事業が日本事業の売り上げを超える」と発表し、海外市場の開拓を急ぐ考えを強調しています。ユニクロの海外売り上げ比率は前期で10.7%まで上昇していますが、国内の伸び悩みを補うだけの規模には至っていません。
ユニクロはSPA(製造小売)で日本の衣料品市場の雄となりましたが、柳井社長は日本国内の店舗展開だけで生き残れるとは考えていません。競争に生き残るためにはグローバル化への対応が必然であり、最大のビジネスチャンスと捉えています。たとえば中国進出では、2005年に出店した北京の2店舗は赤字で1年内に撤退しましたが、この時の失敗の分析と軌道修正(ユニクロでは2005年の失敗は低価格を重視して日本向けより素材、品質が劣るものを売っていたことと分析しています)により現在は成功をおさめています。いまや中国では価格を安くしないと売れないと考えるのは間違いのようです。(つづく)
(記事提供者:アタックス 丸山 弘昭)
前年の「ヒートテック」並みの大型ヒット商品が生まれるかが不透明なことが原因のようです。一方、海外市場でユニクロと競合するZARA、H&Mはいずれも好調です。ユニクロが海外2社を追撃するには、国内市場の低迷に歯止めをかけるとともに、アジアを中心とした海外事業の成長が課題となります。
柳井社長は決算発表の席で「2014年か2015年には海外事業が日本事業の売り上げを超える」と発表し、海外市場の開拓を急ぐ考えを強調しています。ユニクロの海外売り上げ比率は前期で10.7%まで上昇していますが、国内の伸び悩みを補うだけの規模には至っていません。
ユニクロはSPA(製造小売)で日本の衣料品市場の雄となりましたが、柳井社長は日本国内の店舗展開だけで生き残れるとは考えていません。競争に生き残るためにはグローバル化への対応が必然であり、最大のビジネスチャンスと捉えています。たとえば中国進出では、2005年に出店した北京の2店舗は赤字で1年内に撤退しましたが、この時の失敗の分析と軌道修正(ユニクロでは2005年の失敗は低価格を重視して日本向けより素材、品質が劣るものを売っていたことと分析しています)により現在は成功をおさめています。いまや中国では価格を安くしないと売れないと考えるのは間違いのようです。(つづく)
(記事提供者:アタックス 丸山 弘昭)
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