(「グローバル化が最大のビジネスチャンス1」より続く)

 ところで、最近、ユニクロと楽天が社内の公用語を英語にすることで話題になっています。ユニクロでは2年後から実施するようです。柳井社長は「わが社は世界戦略に向けて海外での積極的な店舗展開と同時に人材採用も行っています。2010年は全世界で600人採用しますが、日本人が300人、残りの300人は外国人です」と語っています。

 ユニクロのようにグローバル化を前提に成長戦略を考えている企業は多いです。今後、日本企業における外国人の採用比率がどんどん高まることは間違いないでしょう。月並みですが、これからの若い世代は英語力がなければグローバル市場で戦えない時代です。今後の日本を背負う若い世代には日本を飛び出し、海外で活躍してもらいたいし、企業も積極的に応援してもらいたいです。国も技術立国日本を支える科学技術教育に大胆な予算をつけてほしいし、何よりも世界で通用する人材教育を後押ししてもらいたいものです。教育の現場も世界で戦える人材を育てるよう変わらなければいけません。

 私が日頃親しくしている大学教授(最近、民間コンサルティング会社から大学教授に転身)は「大学に来て驚いたことは、学生が内向きで競争を好まないことだ。自分は競争を恐れない人材に育て社会に送り出したい」と教育に懸ける情熱を語っていました。(了)

(記事提供者:アタックス 丸山 弘昭)