(「外国人社員活用のポイントは? その1」より続く)

 清水建設が外国人向けの採用説明会を開催するなど、海外進出促進を考える企業の、外国人留学生の採用意欲が強まっています。グローバル人財が不足する企業にとって、優秀な外国人留学生を採用して、海外進出を促進するのは、今や当たり前の流れとなっています。

 しかし、採用した外国人との摩擦も多いようです。例えば、スキルを学んだら退職してしまうとか、考え方が異なりそのギャップを埋めるのに時間がかかるなど、苦労も絶えないようです。

 この問題への対応としては、その外国人の気質やその国の文化などの基本部分を理解し、本質を掴むことが重要です。例えば、中国は、地域によっても、年代によっても人の気質が異なります。このため「中国人」として、一纏めにすることはできません。ですから、十分に基本部分を研究する必要がありますし、清水建設のようにコミュニケーションを密にして、相互理解を深めることも大切になります。

 海外展開が避けて通れない時代です。海外展開成功のキーワードである「現地化」のためにも、本質を掴んで対応することが大切です。(了)

(記事提供者:アタックス 諸戸 和晃)