夏の暑さが続く中、企業はクールビズ、時差出勤、土日操業など、さまざまな方法で節電に対応されていることと思います。さらには、従業員等の熱中症予防や生産体制などにも注意しなければならず、ご苦労は絶えないことでしょう。

 一方、原発に替わる電力の供給策も急がなければなりません。大震災が起こる前は、CO2の削減などの環境問題としての側面が強かった自然エネルギーの導入議論ですが、大震災の後は、脱原発、電力不足の解決策として対応が急がれるところです。

 「足りないから、節約しよう。」では、経済及び生活のマインドが下がり、疲れやストレスがたまってしまいます。ここはやはり、「足りないなら、新たな電力源をなんとか作る。」ということに積極的に取り組まなければなりません。

 とはいうものの、長い時間をかけて培ってきた低コストの発電技術に近づくには、相当の高い壁があることも容易に理解できます。そこにはやはり、公的な支援を、期限を設けて、いくらか投入するべきではないでしょうか?

 そのような話をすると、すぐに財源の問題になりそうですが、不要不急な道路、下水道、建物などの建設のための財源を電力不足の解消に向ければいいのではないかと考えます。(つづく)

(記事提供者:アタックス 林 裕人)