国税庁



 国税庁は「2010年度分税務統計から見た法人企業の実態調査」結果を公表しました。
 それによりますと、2010年度分の法人数は258万6,882社で、前年度より1.2%減少しました。
 このうち、連結親法人は890社で同8.5%増、連結子法人は6,528社で同2.7%増、連結子法人を除いた258万354社のうち、赤字法人は187万7,801社で、赤字法人割合は72.8%となり、1951年分の調査開始以来過去最高の割合でした前年度と同率となりました。

 2010年度分の営業収入金額は、前年度に比べ2.2%増の1,353兆1,278億円、黒字法人の営業収入金額も同1.8%増の754兆8,459億円でともに3年ぶりの増加、所得金額も同7.0%増の32兆4,351億円で4年ぶりに前年を上回りました。
 営業収入に対する所得金額の割合(所得率)は、前年から0.2ポイント上昇の4.3%となっており、赤字法人割合は過去最高だったものの、順調に景気回復を図っている企業との二極化がうかがえます。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成24年5月9日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません