国税庁



(前編からのつづき)

 また、2011年3月までの1年間に全国の企業が取引先の接待などに使った交際費は、前年度に比べ▲2.1%の2兆9,360億円と、4年連続で減少し、過去最高でした1992年分の6兆2,078億円に比べほぼ半減しました。
 このうち、税法上損金に算入されなかった金額(損金不算入額)は同▲1.1%の1兆1,703億円と4年連続で減少し、損金不算入割合は同0.4ポイント上昇しましたが、39.9%と2年連続の40%割れとなりました。

 また、企業が支出した寄附金の額は6,957億円で、前年度比27.3%の大幅増となり、調査開始以降で最高となりました。
 この背景には、2011年3月に発生しました東日本大震災に伴う国や地方自治体、日本赤十字社などへの「指定寄附金」が2,459億円と同42.5%も大幅に増加したことが影響しておりますが、この調査は大震災発生月の20日弱までしか含まれておらず、来年発表の2011年度分ではさらなる増加が予想されております。

(注意)
 上記の記載内容は、平成24年5月9日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。