老舗における事業承継と人づくり その2
投稿日:2013年03月09日土曜日 04時23分49秒
投稿者:岡村昭彦税理士事務所 カテゴリー: info
老舗にみられる事業承継や人づくりの特徴は、現在の中小企業においてどのような形でみられるのでしょうか。それを理解するために業歴100年を超える釣りエサ製造業者A社の事業承継と人づくりの事例をみていきましょう。
A社は、1910年に創業し、創業当時は蚕のさなぎから養魚、養鶏用の飼料や食用油を製造していました。しかし、製糸業の衰退などの要因により新規事業の立ち上げによる事業転換を余儀なくされました。
当時社長であった創業者と、その右腕人材であったB氏が新規事業を検討した結果、今後レジャー産業として成長が期待され、これまで取り扱っていたさなぎを活用できる釣りエサ事業への進出を決断、1967年より釣りエサの製造販売を開始しました。
B氏は釣りエサ事業拡大の中心的な担い手となり、創業者の急逝に伴い1978年に2代目社長に就任、製品開発力、販売網などの事業基盤を構築しました。
現社長は創業者の三男で、1964年にA社に入社しました。入社後は前社長のB氏と二人三脚で釣りエサ事業の拡大に取り組み、2000年に社長に就任しました。現社長は従業員に権限を委譲するなど、従業員の自主性を大切にする経営を行っています。
A社では、2代目社長に右腕人材のB氏が就任するなど必ずしも実子にこだわらない後継者選びが行われるなど、事業承継や人づくりの取組みは、今も形を変え続いているといえます。(了)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
A社は、1910年に創業し、創業当時は蚕のさなぎから養魚、養鶏用の飼料や食用油を製造していました。しかし、製糸業の衰退などの要因により新規事業の立ち上げによる事業転換を余儀なくされました。
当時社長であった創業者と、その右腕人材であったB氏が新規事業を検討した結果、今後レジャー産業として成長が期待され、これまで取り扱っていたさなぎを活用できる釣りエサ事業への進出を決断、1967年より釣りエサの製造販売を開始しました。
B氏は釣りエサ事業拡大の中心的な担い手となり、創業者の急逝に伴い1978年に2代目社長に就任、製品開発力、販売網などの事業基盤を構築しました。
現社長は創業者の三男で、1964年にA社に入社しました。入社後は前社長のB氏と二人三脚で釣りエサ事業の拡大に取り組み、2000年に社長に就任しました。現社長は従業員に権限を委譲するなど、従業員の自主性を大切にする経営を行っています。
A社では、2代目社長に右腕人材のB氏が就任するなど必ずしも実子にこだわらない後継者選びが行われるなど、事業承継や人づくりの取組みは、今も形を変え続いているといえます。(了)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
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