国税庁は、2012年分所得税等の確定申告状況を公表しました。
 それによりますと、所得税の確定申告書を提出した人は、前年を1.5%下回る2,152万5千人となり、4年連続の減少となりました。
 しかし、申告納税額がある人(納税人員)は同0.3%増の608万8千人となり、微増ながらも7年ぶりに増加しました。納税人員の増加に伴い、その所得金額も同2.8%上回る34兆6,304億円と、6年ぶりに増加に転じました。
 申告納税額は、前年を4.0%上回る2兆4,019億円となり、2年連続の増加となりました。

 この背景には、地価や株価の上昇で土地や株式などの譲渡所得が増えたことが影響しているものとみられております。ただし、申告納税額は、ピークの1990年分(6兆6,023億円)の約3分の1に過ぎません。
 なお、還付申告者数は、前年分から1.7%減の1,257万3千人と減少に転じましたが、申告者全体の約58%を占めております。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成25年9月5日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。