国税庁は、2012年度租税滞納状況を公表しました。
 それによりますと、今年3月末時点での法人税や消費税など国税の滞納残高が、前年度に比べ6.7%減の1兆2,702億円となり、1999年度以降14年連続で減少しました。

 新規発生滞納額は、前年度に比べ2.3%減の5,935億円と減少し、整理済額は同2.9%増の6,850億円と増加したことから、整理済額が新規発生滞納額を大きく上回ったため、滞納残高も減少しました。
 今年3月までの1年間(2012年度)に発生した新規滞納額は、最も新規滞納発生額の多かった1992年度(1兆8,903億円)の約31%まで減少しました。
 また、2012年度の滞納発生割合(新規発生滞納額/徴収決定済額)は1.3%と前年度を0.1ポイント下回り、2004年度以降、9年連続で2%を下回り、国税庁発足以来、最も低い割合となっており、滞納残高はピークの1998年度(2兆8,149億円)の約45%まで減少しました。

(後編へつづく)

(注意)
 上記の記載内容は、平成25年9月13日現在の情報に基づいて記載しております。
 今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。