暗い店は“客離れ”を生じる
店の中がとても暗い店がある。それでも客は多い。
「そんなに美味しいのだろうか、一度入ってみよう」
大して代わりばえもしない。他に特徴とてない。
とにかく照明が暗いのだ。古いタングステンをフィラメントに用いたままなのだ。それも低ワットだ。明るくて電気代も安いLED電球という時代というのにである。接客に特に良い点も見あたらない。
最近、すぐそばに「餃子の王将」が出店した。
途端に暗い店には客の人影もなくなった。
「客の目線になり、外から店を見る」ということは大事だ。売れない店ほど、店内から外を見ているだけである。
レストランや飲食を供する店で暗い店は、繁盛した試しがない。
暗いところで飲食を試みたらわかる。一夜でいいから、戦時中のように照明を黒い布で被い食事をしたら、味気ないこと甚だしい。
また別な場所にチェーン店のラーメン店がある。
ここも照明が難物だ。もう一つ気付いた点を言えば、店主自身を入れ替えたらいいと思うほど接客に問題が多い。
やがて店内を改装し始めた。「やっと気付いたか」と思っていたらそうではなく、オーナー交替により改装していたことがわかった。
やがて新装オープンの日が来た。
「・・???。肝心の照明は何も変わりはしない」
相変わらず閑古鳥が鳴いている。チェーン本部に勧められて、次の経営者になっただけ。このままでは閑古鳥が鳴き続けよう。