‟頂き物”には少なくとも二回は礼を言え
人様に頂き物を頂戴することがある。
この場合必ず礼を言わねばならない。この当り前のことができないことがあるので注意が必要だ。
会社に土産を持参した場合、土産を女の子に渡す場合がある。当然上司には彼女が、土産を戴きましたと報告し、上司から土産の礼を言うのが日本古来の習慣である。
ところがしつけのよくない会社では、女の子が上司に報告をしないところがある。
さてここでは個人に的を絞り、頂き物の礼について考察してみよう。土産の礼は少なくとも二回は言うべきである。
一回目は戴いたときに言うはずである。問題は爾後のことである。
たとえば2、3日して、物を送った相手と会うとする。しかし何にも言わないと相手は、〈気に入らなかったのか〉とか、〈奥さんに渡したのに亭主には何も言っていないのか〉などと、いろんな詮索が首をもたげるものである。
ところが逆に、「先日は結構な物を頂戴して・・」と挨拶されると、要らざる詮索気分も起こらず、相手は贈って良かったと思うもの。
私が知る経営者は、「一回限りの礼は相手に失礼だと思う」とも語っている。
お礼は少なくなくとも二回は、言うべきである。