決算書の見方を教えてほしい、

というご依頼をたまに受けます。

先日も顧問税理士が何の説明もしてくれないので

自社の決算書を見てアドバイスしてほしい、

とのご依頼がありました。


決算書の見方にはとくにルールはありませんが

私はだいたい次のような順番でご説明しています。


まずは、損益計算書で1年間の業績を振り返ります。

ただダラダラ話すのでなく売上や各利益を軸に概要に説明します。

(「1年間で売上いくら、売上総利益いくら…」)

次に前年や他社と比較した増減原因等を説明します。

月別の損益計算書や元帳を手元に置いておくと話が盛り上がります。

(「売上は前年と比較していくら増えました。その原因は○月の売上が…」)


次に貸借対照表で最終的な財政状態をお話しします。

こちらもまずは、資産、負債、純資産で概要を説明します。

(「決算日時点で会社の資産はいくら…」)

次に、前年と比較して現預金の増減要因等を説明します。

(「現預金は前年に比較していくら増えました。その原因は在庫が…」)

さらに純資産の状況と増減要因について説明します。

(「純資産の額はいくら、総資産に対する割合は○%です。前年に比較して…」)


最後に、当期の決算書と売上、売上総利益率、経費などの見通しをお聞きして

来期以降はどうなるか説明します。

(「売上いくらとすると、売上総利益はいくら…。すると現預金が…」)



決算書の説明の仕方は人によって様々だと思いますが

中小企業の経営者の方が自社を把握することを目的とするなら

決算書の数字の意味を理解して頂いて

改善の対策を一緒に考える、という方法が効果的だと

私は考えています。


よろしかったら参考にしてみてください。