占い師、気象予報士、証券アナリスト…

「未来」を商品とする商売も色々ありますが

競馬予想家もメジャーな職業の一つだと思います。


古くは大川慶次郎さん、今でも井崎脩五郎さんなら

一般の方でも顔や名前を知っているかもしれません。

本命、対抗、大穴といった言葉や

◎、○、▲、といった記号のつけ方など

競馬の予想が起源と言われている文化も

一般社会に浸透しています。

意外とあちこちに顔を出す職業なので

世間の知名度なら税理士より上かも知れません。


競馬はイギリスから導入された文化なのですが

競馬予想は日本人に合わせて発展したようで

「情報量の多さ」や「記号のつけ方」は

日本独特のモノだそうです。


こうした傾向は、日本人が

「未来を当てること」より

「未来を評論すること」の方が

好きな証拠じゃないかと

私は考えています。


先日JRAが

「コンピューターが自動的に選択する馬券」

を試験的に運用すると発表しました。

手軽さをアピールして間口を広げ

売上アップにつなげる狙いかもしれません。


不景気なので色々な対策を実行すべきとは思いますが

予想(=未来を評論する)という楽しみを奪ってしまうのは

なんだかもったいない気がします。