利益が増えるのは嬉しいけど、一緒に税金も増えるのが悩みのタネです。

税金を納めるくらいなら、経費をたくさん使いたい!といった衝動に駆られる

経営者の方も多いと思います。


確かに、業務効率をあげるために必要な投資をしたり、従業員の士気を高めるため

に処遇や福利厚生を充実させることは、有意義なお金の使い方の1つです。


しかし、借入金が残っている場合は注意が必要です。


例えば、年間100万円の利益が出た場合。


追加で経費を100万円使うと、利益もゼロ、税金もゼロになりますが

おカネが残らないため返済ができなくなります。


ですが、利益を残して税金を納めれば、税率40%としても

残った60万円のおカネを返済にまわすことができます。



そもそも、借入金の返済のうち元金部分というのは経費にはなりません。

(借り入れたときに借入金が売上にならないのと同じ理屈です。)


借入金の元金は、原則「売上から経費を引いた残りの利益」から返済するので

経費を増やして利益を減らすと、税金が減るかわりに返済に行き詰ってしまうのです。


強い会社にするために借入金を早く返したい!という方は

税金を納めておカネを残すことも検討してみてください。