「コストの安さばかりを気にして

 実際の効果まで考えるクライアントが少ない」

と広告関係の会社社長がなげいていました。


例えば発行10万部の雑誌に広告を載せる場合、

120万円で見積もりを出すA社と

50万円で見積もりを出すB社があると

ほとんどのクライアントがB社を選ぶそうです。


しかし、社長に言わせると

クライアントのターゲットにあわせた

デザインやキャッチコピーなどの工夫の違いで

同じ10万部の雑誌でも

A社の広告は3万人が興味を持ち

B社の広告は1万人しか興味を持たない

といった違いが起こりうるそうです。


コストに対する効果の割合を考えると

A社は1人当り4万円で済むのに

B社は1人当り5万円かかっているので

結果としてA社の広告の方が割安になることを

クライアントに理解してもらいたい、

と社長はおっしゃっていました。


コスト=C、効果=P、と考えると、

C1>C2 ∴2案

または

P1<P2 ∴2案

といった単純な絶対額の比較だけで

意思決定をするのではなく

P1/C1>P2/C2 ∴1案

といったコストに対する効果の割合まで比較して

意思決定をすることが、どんな商売でも大切なのかもしれません。