会社というのは売上不振や赤字だからといって

スグに倒産するわけではありません。


例えば、

2008年3月期に価格が下落し赤字に転落

2008年夏以降の世界経済急変で需要は急縮小。

2009年11月以降、需要は回復をみせていたが、

2010年後半より再び出荷が伸び悩んだことで価格は下落

2011年6月頃から需給バランスが崩れ急落

2011年9月に業績改善策の表明

2012年1月に多額の社債償還

大手企業との資本・業務提携交渉が難航

金融機関が支援継続に難色

2012年2月倒産

といったように、業績悪化から倒産まで

数年かかるケースもよくあります。


では、業績悪化と倒産を分けるポイントはどこにあるのでしょうか。

それはズバリ「資金繰り」です。


どれだけ売上が下がろうが、どれだけ利益が減ろうが、

資金繰りがついているうちは会社は存続します。

逆にどれだけ規模が大きくても、どれだけ知名度が高くても、

資金繰りが息詰まれば会社は倒産します。

上の例でも、金融機関が支援を打ち切った時点で、

資金繰りのメドがたたなくなり、会社は倒産してしまいました。


市況が不安定で金融機関の姿勢も不透明な現代社会では

どんな会社も常に倒産ととなりあわせです。

困難な時代を生き抜くためには、

業績だけでなく資金繰りの変動にも注意することが

社長には求められます。