国の財務書類
財務省から国の財務書類が公表されています。
http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2016/national/index.html
数字を単純にみれば
日本国の財政状態は平成28年度末時点で
資産670兆円に対して、債務1,220兆円となっており
約▲550兆円の債務超過となっています。
個人で言えば
貯金が670万円しかないのに
借金が1,220万円あるのと
似たような状況です。
前年度と比較すると
資産総額はほぼ変わってない一方で、
債務が28兆円増えています。
債務増加の要因としては
単年度の赤字が▲20兆円だったこと、
約▲7兆円の資産評価損が生じたこと、
となっています。
個人で言えば
収入より支出が▲20万円多く、
さらに投資の失敗で▲7万円の赤字になって
借金が28万円増えた状態といえます。
収支の内訳をみると
税収と社会保険料の財源が124兆円に対して
支出が144兆円となっています。
支出の内訳は
人件費5兆円、社会保障費48兆円、
補助金51兆円、地方交付金20兆円、
支払利息8兆円、その他12兆円となっています。
個人でいえば
給料124万円に対して
お小遣い5万円、医療費48万円、
贈答費51万円、田舎への仕送り20万円、
借金の利息8万円、雑費12万円
といったところでしょうか。
こうやって考えると
日本はちょっと気前が良すぎるような
気がします。
ちなみに消費税率1%上げると
税収が2兆円増えると言われています。
単年度▲20兆円の赤字を埋めるためには
現状の8%からさらに+10%アップして
税率18%にする必要があります。
こうした報道も将来の消費税増税の
地固めの一つかもしれませんね。