★ あなたのお小遣いは? サラリーマンのお小遣い事情 その1 ★
投稿日:2012年11月01日木曜日 11時23分09秒
投稿者:税理士 溝江 諭 KSC会計事務所 カテゴリー: General
札幌市豊平区の 税理士・社会保険労務士 溝江 諭(みぞえさとし) です。
突然ですが、あなたへ質問です。
第1問 「あなたのお小遣いは月にいくらですか?」
第2問 「お小遣いは足りていますか?」
第3問 「お小遣いをやり繰りするため、どのような節約をしていますか?」
第4問 「月に何回飲みに出かけていますか?」
第5問 「1回あたりの飲み代はいくですか?」
第6問 「昼食代にいくら掛けていますか?」
第7問 「お小遣い、飲み代、昼食代は昔に比べるとどうですか?」
第1問について・・・・気にしないで使っているので、いくらか分からないなーというあなた、あなたは幸せな方です。大概の方は毎月いくらですと答えることができるでしょう。
第2問について・・・・現在のお小遣いがいくらであるかを問わず、もう少しあればなーという方がほとんどでしょう。
第3問について・・・・最近色々と我慢しているんだよなーという方が多いのではないでしょうか?
さて、これらについて、30年間に渡る調査結果が新生銀行から公表されています。題して、「サラリーマンのお小遣い調査30年白書」(注1)。
調査対象は20代から50代の男子サラリーマンで、対象地域は2003年版までは主に東京、大阪でしたが、2004年版からは全国が対象となっています。また、その人数は2009年版までは例年ほぼ500名ほどでしたが、2010年版以後は1000名以上となっています。
白書を眺めていると、この30年間の時代の流れがかすかに見えてきます。
前回、KSCのお知らせに、国税庁が発表した民間給与実態統計調査H23年分(注2)を掲載しましたが、それによると、1年を通じて勤務した給与所得者のうち、男子の平均給与は平成9年(1997年)の577万円をピークにその後ほぼ一貫して減少傾向を示し、平成23年には504万円まで減少しました。平成9年と比較すると63万円も減り、減少率は12.6%にもなります。平成23年の平均給与は約20年前の平成元年(1989年)から平成2年(1990年)の水準とほぼ同じです。
一方、同じ期間のお小遣いの変遷を見ると、平成9年(1997年)は67,725円でしたがその後は減少傾向を示し、平成23(2011年)年には38,855円まで減少しました。平成9年と比較するとなんと28,870円も減り、減少率は42.6%にも達しています。平成23年のお小遣いは約30年前の昭和56年(1981年)から昭和57年(1982年)の水準にまで戻ったことになります。なお既婚者に限って見るとさらに厳しく、平成9年(1997年)は57,500円、平成23(2011年)年には32,243円と減少率は43.3%にも達しています。この間の平均給与の減少率12.6%と比べると、お小遣いの減少率の方がはるかに大きかったことが分かります。
ちなみに、この間の平均給与の減少63万円に対し、お小遣の減少は34万円となっており、給与収入の減少に対し、その半分以上をお小遣いの減少でやり繰りしている家庭の実情が見えてきます。
すなわち、1998年以後に顕著になった給与収入の減少がサラリーマンの家計を直撃し、支出項目の見直しを迫られた家庭では、節約対象の一つとしてお父さんのお小遣いに厳しい目を向け始め、その結果として、お父さんたちのお小遣いが平均給与の減少率をはるかに超えて大幅に減らされ、平均給与の減少額の50%以上を占めるまでになったのです。
白書からは、お父さんたちがお小遣いの大幅減少という厳しい状況に置かれながらもそれに必死に耐え、色々とやり繰りを工夫する健気な姿が浮かんできます。
そんなサラリーマンのお小遣い事情を追ってみましょう。
次回に続く・・・・
http://www.ksc-kaikei.com/blog/index.cgi?no=125
(注1)「サラリーマンのお小遣い調査30年白書」(新生銀行)
http://www.shinseibank.com/cfsg/questionnaire/archive/pdf/120924okozukai_hakusho.pdf
(注2)「民間給与実態統計調査H23年分」(国税庁)
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2012/minkan/index.htm
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≪交通費や通勤手当、非課税はいくらまで?≫ 基礎編
http://www.ksc-kaikei.com/news/index.cgi?no=85
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税理士・社会保険労務士・行政書士 溝江 諭 KSC会計事務所
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一方、同じ期間のお小遣いの変遷を見ると、平成9年(1997年)は67,725円でしたがその後は減少傾向を示し、平成23(2011年)年には38,855円まで減少しました。平成9年と比較するとなんと28,870円も減り、減少率は42.6%にも達しています。平成23年のお小遣いは約30年前の昭和56年(1981年)から昭和57年(1982年)の水準にまで戻ったことになります。なお既婚者に限って見るとさらに厳しく、平成9年(1997年)は57,500円、平成23(2011年)年には32,243円と減少率は43.3%にも達しています。この間の平均給与の減少率12.6%と比べると、お小遣いの減少率の方がはるかに大きかったことが分かります。
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