第3回
「患者さんになれない、ならない方たちは
   本当の意味で歯を失う怖さを知りません」



私は内覧会の際に主にカウンセリングルームにてご見学者の方々に、歯を失ってはいけない理由をお知らせする資料をお渡しして、なぜ?あなたとあなたの大切なご家族の方の歯を失っていけないか・・をお伝えしています。
お話した方々は必ずと言っていいほど、
「こんなにも歯が大切だとは、今まで全く知りませんでした・・・」という驚きの声を発せられます。

痛くなってから歯科医院に行く方々はもちろん、ケア目的で歯科医院に通った経験をされている方々も、同様に皆様がおっしゃられます。
この言葉を耳にする度、いつも感じていた事は、本当の意味で歯を大切する意識にならないのは当然だな・・という事です。
なぜなら、当たり前過ぎることですが、人間は本当に失ってはいけない“もの”や“こと”しか本気で大切にしないからです。

“失っていけないもの”として認識されていないものを大切にするために
歯科医院に行く訳がありません。
歯を絶対に失ってはならないもの・・と歯を認識していただけたらきちんと治療をして失わないようにする、しっかり予防をして失わないようにするのが、人間心理です。
よく、美味しいものが食べられる喜びや、楽しくおしゃべりが出来たり、思いきり笑えたり・・と歯があることのお話は多いと思います。
確かに歯はそのかけがえのない時間をプレゼントしてくれていますから。
 
 ただ、私は内覧会を通じて、歯科医院に行かない、行けない方々と会話していく中で、
それだけでは、この方々は動いてくれない、動かない、と感じていました。
それよりも得られるものの大きさよりは、失うものの大きさをお伝えしないと行動してくれないと思うようになりました。

では、「何を」をお伝えしていたと思いますか?

  ■治療に通うことで貴重な時間を失う・・・
  ■治療に通うことで大事なお金を失う・・・
  ■歯を失うことで好きなものが食べられなくなる
  ■歯を失うことでおしゃべりがしにくくなる
  ■歯を失うことで思いきり笑えなくなる
  ■年齢が老けて見えて見た目を損なってしまう

などなど・・上記は、どこの歯科医院さんでもある程度はお伝えしている内容だと思います。
ただ、これだけでは足らないのです。
私が内覧会で見学者の方々とお話をできるのはせいぜい5分程度です。
ですから、私はその短時間の間に、歯を絶対に失ってはいけない・・と認識していただかなければいけません。
ですから私が経験上、最も重要だと考えたのは、一番最初に一番失いたくないことをお知らせするということでした。

人間が生きていく上で、最も避けたい事。
死は誰も避けられません。ですが、寝たきり・・は生きている限り、誰でも最も避けたいことではないでしょうか? 身体の自由を失う事ですから・・・。
日本は世界一の長寿国です。日本国民なら誰でも知っていることですが、世界トップの寝たきり大国でもあるのです。
ですが、寝たきりの方に8020達成者は比率として少なく、8000のように歯がほとんど無い方が比率としては圧倒的に多いという事実を歯の残存数別医療費の比較グラフ(病院の治療費の金額の違い)をお見せしながらお伝えしていたのです。

Nデュース 永井伸彦

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