中小企業の経営分析パートⅢ~飲食業の財務分析を通じて~
投稿日:2012年09月27日木曜日 17時15分09秒
投稿者:小野孝義税理士事務所 カテゴリー: General
飲食業界には、FLコスト(エフエル コスト)やFL比率(エフエル ひりつ)という指標があります。
飲食店を経営されている方には馴染みの指標だと思いますが、一般的にはまだまだ知られていない指標です。
FLコスト=材料費+人件費
FL比率=(材料費+人件費)/売上高
※ 材料費は、食材仕入とドリンク仕入の合計
これは飲食業における目安の指標です。
飲食店の場合、FL比率60%前後が目安になります。
もちろん、客単価が高い業態などで接客を重視する場合は、
この比率が高くなったりしますが、目安は60%前後。
売上に占める材料費と人件費の合計が60%のビジネスモデルが、飲食業といえます。
材料費約35%~40%+人件費20~25%=60% が標準割合です。
つまり、材料費と人件費で60%未満である場合、利益体質になる確率が高くなり、
逆に60%を超える場合赤字になる確率が高くなります。
もちろん、売上高の総量によってカバーすることはできますが、
その会社の体質を知ることができます。
どんな業種や業態であっても、現在のビジネスモデルで黒字になる比率(ライン)があります。
この比率は業種・業態で計算の仕方そのものが異なります。
① まず、黒字になる比率をつかみましょう!
② 自社はその比率と比較した場合、なぜ黒字になっているのか?
なぜ赤字になっているのか?原因をつかみましょう。
例えば、自社のFLは70%だが、黒字になっている場合、なぜ黒字になるのか?
必ず、そこには理由があります!
その理由を知って営んでいるかどうかは、経営という実業においては大きな違いです。
理由を知っていれば、今後、数字上の異変が起こればすぐその信号に気づけます。
つまり、早い時期に次の手が打てます。
理由を知らなければ、その信号に気づくことがないし、当然、次の手もどんどん遅くなってしまいます。
この差は、期間でいえば6ケ月以上の差を生みます。
“知る”ためには、その業界の通常のやり方での黒字比率を知り、
その比率に照らして黒字になる理由、赤字になる理由をつかんでおく。
それは、自社の状態を客観視することや会社の特徴をつかむことにも繋がります。
客観視できたり、特徴がわかると業界の中で自社がどのような状態にあるのか見えてきます。
どんな状態にあるのか見たいと思いませんか?
どんな状態にありますか?書くことで整理しましょう!
自社の特徴は見えますか?
その業界における通常のやり方(経営手法)と自社のやり方との違いが、比率や金額になって表れれば、
その比率や金額の違いを分析することによって自社の特徴や強みがあぶりだされる可能性があります!
〒810-0022
福岡市中央区薬院3丁目2番15号八千代ビル薬院1F
小野孝義税理士事務所
TEL 092-526-9290 ホームページご覧ください!
FAX 092-526-9295 http://onotax.jp
飲食店を経営されている方には馴染みの指標だと思いますが、一般的にはまだまだ知られていない指標です。
FLコスト=材料費+人件費
FL比率=(材料費+人件費)/売上高
※ 材料費は、食材仕入とドリンク仕入の合計
これは飲食業における目安の指標です。
飲食店の場合、FL比率60%前後が目安になります。
もちろん、客単価が高い業態などで接客を重視する場合は、
この比率が高くなったりしますが、目安は60%前後。
売上に占める材料費と人件費の合計が60%のビジネスモデルが、飲食業といえます。
材料費約35%~40%+人件費20~25%=60% が標準割合です。
つまり、材料費と人件費で60%未満である場合、利益体質になる確率が高くなり、
逆に60%を超える場合赤字になる確率が高くなります。
もちろん、売上高の総量によってカバーすることはできますが、
その会社の体質を知ることができます。
どんな業種や業態であっても、現在のビジネスモデルで黒字になる比率(ライン)があります。
この比率は業種・業態で計算の仕方そのものが異なります。
① まず、黒字になる比率をつかみましょう!
② 自社はその比率と比較した場合、なぜ黒字になっているのか?
なぜ赤字になっているのか?原因をつかみましょう。
例えば、自社のFLは70%だが、黒字になっている場合、なぜ黒字になるのか?
必ず、そこには理由があります!
その理由を知って営んでいるかどうかは、経営という実業においては大きな違いです。
理由を知っていれば、今後、数字上の異変が起こればすぐその信号に気づけます。
つまり、早い時期に次の手が打てます。
理由を知らなければ、その信号に気づくことがないし、当然、次の手もどんどん遅くなってしまいます。
この差は、期間でいえば6ケ月以上の差を生みます。
“知る”ためには、その業界の通常のやり方での黒字比率を知り、
その比率に照らして黒字になる理由、赤字になる理由をつかんでおく。
それは、自社の状態を客観視することや会社の特徴をつかむことにも繋がります。
客観視できたり、特徴がわかると業界の中で自社がどのような状態にあるのか見えてきます。
どんな状態にあるのか見たいと思いませんか?
どんな状態にありますか?書くことで整理しましょう!
自社の特徴は見えますか?
その業界における通常のやり方(経営手法)と自社のやり方との違いが、比率や金額になって表れれば、
その比率や金額の違いを分析することによって自社の特徴や強みがあぶりだされる可能性があります!
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