神戸の税理士・ITコーディネータの佐伯です。

7月7日の朝日新聞経済面の「変転経済 8」証言でた
どる同時代史の特集で大きく「コンビニ」が取り上
げられていました。

03年、生みの親も影響見通せず
生活の場として浸透
味の充実、とことん開発
少子化の波もろに

「証言」客の変化に追いついてない

これだけの見出しを見ただけで、コンビニの歴史は
どのように変化を繰り返してきたかがわかるのでは
ないでしょうか?

33年前に日本に誕生したコンビニエンスストアは、
その後、著しい進化を遂げた。国民生活に欠かせな
い社会基盤になり、コンビニおにぎりはおふくろの
味に取って代わった。晩婚化や女性の社会進出を支
える役割を果たし、ますますコンビニ需要を膨張さ
せた。とことん進化したはずのコンビニはいま、そ
うしてもてはやされた少子高齢化社会の「逆襲」を
受けている。(07.07.07朝日新聞 編集委員 多賀
谷勝彦氏)

05年の国民生活白書によりますと「20代の結婚先送
り」「晩婚化」の風潮を指摘し、それで増加した単
身生活者をコンビニやパソコンなどの情報技術が支
えていると分析しています。

そして、味の充実のためにセブンイレブンでは、弁
当などファーストフードの生産会社90社300工場が新
製品の開発にやっきになっている。
出来上がった新製品の寿命も短くなってきている。
このような無理な新製品の開発は、消費者につけを
残すことにならないだろうか?

団塊ジュニア世代がもっとも多い73年生まれは今年
34歳になる。05年に144万人だった20歳人口は、10年
後には120万人まで減る見通し。コンビニの新規出店
分を除く既存店売上高は00年に前年割れに転じ、依
頼この数字はずっとマイナスが続いている。
このまま手をこまねいていたのでは市場は縮小。

そこで、ファミリーマートは介護関連事業への進出
を模索。
日本のコンビニの生みの親の鈴木敏文会長は「コン
ビニはチェーンとして成長してきた。だが、私はい
ま社内では「個店主義」の重要性を言うようにして
いる。1店ごとに商圏はは違う。・・・。コンビニも
今がたまたまそういう時。百貨店もスーパーも無く
なったわけではない。コンビニだって同じだ。
と、果たしてコンビニオーナーはどのように思うの
だろうか?
私なら、「個店主義」の裏返しのリスクをチェック
してほしい。
例えば、子供の多い街での品揃えと老人の多い街で
の品揃え、そして若者中心の都心店、果たして利益
率のさをカバーする指導料の問題をオーナー自ら発
言できるような組合作りも考える必要はあるのでは
ないだろうか?

記者の見方で「便利からひずみ」と題し、コンビニ
は4万店を突破し、月間来店客は10億人を超える。0
6年のコンビニ売上高は焼く7兆3千億円。
24時間営業が常識、1店の品揃えが3千品目は1年間に
7?8割が入れ替わるという、納品メーカーの新製品
開発が激化。
買い物スタイルの「ついで買い」が当たり前になっ
た。これらは便利さがゆえの「ひずみ」なのかとよ
く分析している。

今日、肉や魚、今度は弁当まで賞味期限の改ざんな
どが明るみに出てきています。
これらは明らかに「ひずみ」がそうさせているとい
えるでしょう。

大企業中心であれば、コンビニでさえも納品メーカ
ーは薄利でしかも開発費を投入するという厳しい環
境下で事業を行わざるをえない。
もし、在庫が増えれば、次の取引量が減っていく、
このような大企業主導では、末端の企業(大企業も
いえる)は利益を追求するためには、賞味期限の改
ざんは序の口かもしれない。中国ではソーセージや
餃子には、ネコとネズミの肉を使用とまでというニュ
ース、もはや我々は何を信じていいのかわからない。

ちなみに、コンビニオーナーの事情をよく知っている
私だからこそ、オーナーの会計・税務顧問を安心して
任せていただけるのではないでしょうか?

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