会社が作らなければならない会計帳簿

 

会社は会社法という法律に従うことになります。帳簿については会社法431条、432条に下記のような規定があります。

431

   株式会社の会計は、一般に更正妥当と認められる企業会計の慣行に従うものとする。

432

1.     株式会社は、法務省令で定めるところにより、適時に正確な会計帳簿を作成しなければならない。

2.     株式会社は、会計帳簿の閉鎖の時から十年間、その会計帳簿及びその事業に関する重要な資料を保存しなければならない。

 

企業会計の慣行

第431条に記載のある企業会計の慣行とは一般的に「企業会計原則」、「中小企業の会計に関する指針」などがありますが、「企業会計原則」一般原則2に正規の簿記の原則(企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない)というものがあり、一般的には複式簿記によって帳簿を作成することが要求されると理解されています。
 
複式簿記

会計帳簿を作成する方法として、すべての簿記的取引を、資産、負債、資本、費用又は収益のいずれかに属する勘定科目を用いて借方(左側)と貸方(右側)に同じ金額を記入する仕訳(しわけ)と呼ばれる手法により、貸借平均の原理に基づいて組織的に記録・計算・整理する方法のことをいいます。(ウィキペディアより)
 

 手書きで複式簿記を記帳するのはかなり効率が悪くなりますので、安価な会計ソフトがありますから、会社に手ごろな会計ソフトを使うとよいと思います。

手書きで作る会計計帳簿

当社の顧問先様の中に、現在でも会計帳簿を手書きで作成している方が何人かいらっしゃいます。現金出納帳の作成から総勘定元帳、試算表に至るまでのまでのすべてを手計算で正確に記帳しています。

簿記会計で学習する会計帳簿の作成方法をその通りに実行されているのですが、時たま貸借が合わないとヘルプ信号が事務所に来ます。

 

手書きでが、作成した会計帳簿を拝見すると毎度良く書いているとと感心しますが、会計ソフトが当たり前の私にとって、非効率に感じられてなりません。