「富岡製糸場」
 名古屋の製糸工場で働いた経験のある惠子は、埼玉出身の私にも群馬県にあるというくらいしか知らなかった「富岡製糸場」を見に行きたがっていました。
富岡製糸場は日本初の機械製糸工場で、明治5年(1872年)に、政府が日本の近代化のために最初に設置した官営模範機械製紙場だそうです。
行き方は
 富岡製糸場をネット検索して、行き方とともに、車の乗り入れが禁止であること、駐車場の有り場所を知りました。
 東京から関越を使って行くと約2時間ほどで到着するはずなので、いつもの通りの朝ランを済ませた後、食事。9時30分に三鷹を出発して、関越自動車道路で新座から入って、信越道・富岡インタ-で下りるたところからは、「富岡製糸場」への案内標識が有るので、標識に従って進むと、10時30分前に「富岡まちなか交流館」駐車場へ到着しました。駐車料は30分100円です。
「富岡製糸場」入場料は
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 「富岡製糸場」の入場料は500円です。JAFカ-ドの提示をすると400円の団体扱いで入場でき、もうけでした。
解説が付きます
 入場券売り場で「個人の入場者に対しても解説をするボランティアが1時間おきに出発する」と案内があり、入場券売り場の脇のベンチから出発するそうで、20分ほど待てば11時の出発があると言うことでした。
 解説は、場内を案内しながら、富岡製糸場の成り立ちから、当時の社会状況までを1時間ほどを掛けた、ゆったりした解説で、ぜひ利用したいものです。
東繭倉庫
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 入って直ぐのところある、建物で繭の保管場所に使用していたそうです。現在は向かって左側で「花繭」の展示会、右側が富岡製糸場の歴史展示・売店になっています。
11時から始まる解説までの時間、「花繭」展を見ました。写真撮影禁止の張り紙で、紹介できないのが残念、素晴らしいものです。
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以下、解説による
官営の製糸場を作ったのは
 江戸末期に開国した直後の日本にとって、最大の輸出品はお茶と生糸、特に生糸でしたが、繭から生糸をつくる製糸工程は人力や前近代的な小規模な器具によるところが大きく、輸出の急増によって粗悪品問題が発生したそうです。また、フランスやイタリアの製品から見て質の面で大きく劣ると評されたそうです。そこで明治新政府は、これらの国々と同様に大規模な機械を装備した近代的な製糸工場を稼動させ質・量ともに増大することが殖産興業推進のために必要と考え、生糸の品質改善・生産性向上と、技術指導者の育成の見本を示すため、最新設備を備えた模範工場をつくることにしたのだそうです。
建物は(木骨レンガ造)
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 製糸場のほとんどの建物は木造レンガ造で、柱と梁を木で作り、外壁に赤レンガを使用、ガラス窓、天井と西洋風でありながら、屋根は瓦葺と言った、今ではレトロな感じのする建物も、当時では西洋の新技術を取り入れた日本最先端の建物であったようです。
外壁に使用されたレンガは、埼玉県から来た瓦職人が中心となって作ったそうです。富岡製糸場に使われているレンガの品質は瓦より柔らかく簡単な作りである印象を持ちました。
 木骨の骨組みは、日本の木造のようにほぞ穴を使ったものではなく、かなり荒削な出来栄えですが、地盤が良いのと、土台の石(と言うより高さ1mほどの所までの岩)の上に太い木造の木枠が立ち、木枠の中にレンガの壁が収まって大変頑丈にできている様子です。
検査人館
貴賓の来館が有ると休息等に利用するそうです。
女工館
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 女工館は当時としての高級マンションだそうです。
繰糸場
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 当時、世界最大規模を誇る、長さ約140.4m、幅12.3mの繰糸場は、木造でも中間に柱が無く巨大な空間に繰糸器が置かれて、数百人の工女が働いたようです。
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ブリュ-ナ館
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 解説者は、ブリュ-ナの月給が、工女の数百倍になると、何度も強調していました。
 (案内板によれば)明治6年に建築され広さ約320坪の木骨レンガ造平屋建ての住宅で、高床で廻廊風のベランダを持つこの建物は、首長ボール・ブリューナ一家とそのメイドが住んでいた。ブリューナは明治8年末の任期満了までここで生活していたが、その後工女の夜学校や片倉富岡高等学園の校舎として利用されたため、内部は大幅な改造が加えられおり、当初の面影が少ないとのこと。現在の講堂となっている床下には、食料品貯蔵庫に使用したと思われるレンガ造りの地下室が三室残されている。」
西繭倉庫
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 建物の骨組みは木で、壁の部分はレンガを積み並べた「木骨レンガ造り」になっています