確定申告も大詰めとなり、かなり追い詰められている毎日です。いつも反省するのですが、忙しくなるとどうしても、目の前の仕事をこなすことだけに終始し、心のゆとりがなくなります。

■「鎌を研ぐ時間の投資」のお話
 一日目、若いきこりは10本の木を切り倒した。鎌は鋭く、彼は力持ちで元気だった。
 二日目、彼はまた一生懸命働いた。実は、一日目より働いたのだ。しかし、切り倒せた木は8本だった。
 次の日はもっと早くから始めようと思ってその日は早く切り上げ、翌日はぎりぎり一杯働いた。しかし、7本切り倒すのがやっとだった。
 次の日、切り倒せたのは5本だった。五日目にはたったの3本になってしまった。しかも、日暮れまで働いて彼は疲労困ぱいに達していた。
 次の日の早朝も、気も狂わんばかり働く彼に、通りかかった老人が言った。
「いったん手を休めて鎌を砥いだらどうだろうかね」
「駄目だ。木を切るので手一杯だよ」と彼は答えた。

 私たちもこのきこりと同じことをやってはいないでしょうか?やっていることに夢中になって、その仕事を容易に、迅速にするための手段がとれていないのです。

 忙しくても、少しは一息ついて今を見直す時間をつくりたいものです。

 業務2課 矢里 仁志