昨日の一橋大学イノベ-ション研究センタ-主催のコンベンションは有意義だった。クリ-ンエネルギ-に絞った講演とバルネデイスカッシヨン。中国太陽光発電の取り組みと日本の再王手の電器産業の社長といくつものIT会社の社長で大学でも教えている方とIT技術を活かしメ-カ-のIT若手社長の組み合わせ。パネラ-などをまとめる司会は私の尊敬する米倉先生。これで面白くないはずはない。いくつかきずきがあったが私なりに整理してみよう。

 中国の太陽光発電は日本以上に規模が大きく、品質にも問題がないと言うことと度同時に、よく言われるメンテナンスよりも会社の存続性に心配をもっているビジネス界の意見があったこと。

 IT上場第一号の社長は拡大局面における合併で足をすくわれたものの、確かなIT技術と適格なビジネスモデルを組み合わせたうえに意外にも唯我独尊のイメ-ジよりも人脈を活かす人柄をもっていること。

 独自の新製品を開発し、自社の強みと市場のニ-ズを適切に組み合わせた海外展開を積極的にはかり、しかもリスクヘッジの市場調査に時間とお金をかけ、各国の行政にまでもアピ-ルした業務展開をおこなっていること。

 いろいろな業界で官と産業と研究者が文字通り一体化して日本の技術の高さと信頼性を活かして経済・ビジネスを盛り上げていっていること。

 大企業もフツトワ-ク良く業務展開を図り、縄張り意識など少なくなり、ネットワ-クをうまく活用していること。それと同時に従来のビジネスモデルに縛られているということがわかったこと。
 
 具体的な事例と実務の第一線に立っている社長さんたちの話は上述のような点で活きる知見として私には今後の参考になった。

技術と資金と人を組み合わせ、いかにパ-スペクティブを持って会社の強みを市場に活かしていくか。大胆な起業と企業の力強い歩みに、日本企業もまだまだこれからいけるはず、との確信が強まった。資金市場においてまだまだリスクテイキングが少なすぎるという先生の声が実務の現場で動いている私には最後に耳に残った。